奇跡の一言
2007-06-03 Sun 17:35
kannu


「スゴイ!!!!!!」と思った広告。


この広告のスゴイところは、

たった一言で、
「映画の存在価値」と「松本人志というブランド」を
ドカンと世の中に打ち出しているところ

だと思う。


「大日本人」には賛否両論があって、
5月22日夕刊フジには、このような記事も載っていた。

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松ちゃんカンヌで“洗礼”「監督の才能ないのでは」(夕刊フジ5月22日)

初日は、拍手喝采の中幕を閉じたが、全員が絶賛したわけではなかった。フランス人雑誌編集者は、「アイデアは良いが、編集がうまく行っていないような気がする。監督としての才能がないのではないか」と辛辣。別の地元ジャーナリストからは、「公式上映から1日以上が経過したが、まだ、強力に松本作品をプッシュする評論家がいない」と語る。

 また、21日午後6時半(日本時間)に現地で会見を開いた北野武監督(60)は、松本から「(上映中にもかかわらず)自分の周りにいた人が出て行ったのが見えてショックだった」と聞いたことを明かし、「相当ショックを受けていたようだった。お笑い同士だし、これからも彼を応援していきたい」とエールを送った。

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この記事掲載後、実際にカンヌも受賞できなかった。

海外の評価と国内での評価は
必ずしも一致するものとは限らないとはいえ、

国内でも「期待度の低下」は現実としてあったと思う。


私自身も、そんな社会の「気分」の中にいたのだが、

この広告により、
それが一瞬にしていい方に転んだ感じがした。



カンヌとれなかった、という事実を「笑い」としてしまうセンス。

カンヌに向けて張りつめていたリアル緊張感をも、
リアルな笑いに自ら転ばせてしまった松本人志。

それこそ、松本人志なのだ。


この広告で
「松本人志」というブランドの存在価値に改めてきづかされて、
「大日本人」に対する期待度が、一瞬でドカンとあがった。


カンヌの評価はどうあれ、
一個人としてこの映画を観てみたいと思った。

「テレビのまっちゃんが映画を作るとどんなことになるんだろう」
と単純に興味がわいた。


私は特にお笑いには明るい方ではなくて、
まっちゃんの笑いも、正直わからなくてついていけない、
と感じることもあった。

松本人志が特に好きというわけでもなかった。

そんな「一日本人」の私にも、たった一言で
「映画を観てみたい」と思わせ、松本人志そのものについて興味を抱かせた、この広告はミラクルだ。



実際にマーケティングしたわけじゃないので、
これほどの影響力がこの広告一つで世の中に働いたかはわからないが、

少なくとも、私にとっては
もの凄い影響力のある広告だった。



帰り道、
書店で、こんな本も買いました。

にほん2


BRUTUSの特集、「大松本論」

まっちゃんの笑いは独特で、私みたいに
「?」と感じる人も多いのではないかと思うんだけど、

この本は、まっちゃんの笑いの独特な部分を認めて、
「リアルな松本人志」を客観的にいろんな視点で分析している。

【お笑い芸人 松本人志】というより【人間 松本人志】を味わえる一冊。


この雑誌で、
私は、松本人志という人間にすごく興味が湧いて、「大日本人」に対する期待も改めて高まった。

映画自体の娯楽というより、その背面にある奇人・松本人志の思考を見てみたい、という欲求。


話が私個人の意見に寄ってきましたが、
この広告は、だからスゴかったです。


スゴイ、言葉の力。
スゴイ、言葉のセンス。

時代の空気を読んだ上で、
ズバッと放たれた「奇跡の一言」


でした。



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この記事のコメント
さゆさん、こんにちは。
共感していただいて、うれしいです。

やっぱりスゴイですよね!
この広告。

紹介したブルータスの特集で、
まっちゃんが「日本人の自虐的なところが好き」って言っていました。映画「日本沈没」とか、外国人からしたらびっくりだ、って。

日本人は自虐的なネタに好意的なのでしょうか。
直接関係ないのですが、ちょっと通じるところを感じました。
2007-06-05 Tue 16:37 | URL | ちゃーこ #-[ 内容変更]
この広告知りませんでしたが、私もすごいと思いました…!
先日ワイドショーなんかで松っちゃんの映画がイマイチ、
なんて言われてて残念に思っていました。
それを。(笑)で一気に打ち砕きましたね。。
・獲れなかったことを自虐的に笑っている
・カンヌなんてくそくらえだ
…なんて2種類の見方ができたんですが、どちらなんでしょうか。
どちらにしろ「こう来たか!」て感じですね~。
2007-06-05 Tue 00:03 | URL | さゆ #JUGsyThY[ 内容変更]
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