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「選挙のポスター」に「距離感」を考える
2007-05-20 Sun 02:22
2007年のTCC賞新人賞が発表された。

そこでちょっと悔しい事実が発覚しました。

民主党青年局の「選挙に行こう」キャンペーンの広告について。

senkyo


なぜ「悔しい」のかと言うと、
実は、この企画、
わたしもわずかに一枚噛んでいたんです。


「民主党クリエイティブボランティア」というプロジェクト。

「クリエイティブの力を借りて、民主党の支持率を上げよう」
というプロジェクトで、
このポスターを作られた野澤幸二さんも、
ボランティアとして参加された、プロのコピーライターの方でした。

わたしも立ち上げメンバーとして参加していたのですが、
なんせはじめてのプロジェクトで、
メンバー同士、党とのやりとりがうまく行かず、
プロジェクト事態がうまく機能していませんでした。

結局、
毎週平日夕方のミーティングのために会社に融通を効かせることができず、
プロジェクトから抜けてしまいました。

で、
今回、この知らせにびっくり!
という経緯。


ちょっと悔しく、でも当時のわたしには、
このような素晴らしいコピーを書く力も、
一緒に作るデザイナーとの人脈も、
仕事を抜けてプロジェクトに参加する時間もなかったので、
今後に生かすのみかな、と思います。

ただ、賞を取った野澤さんとは、
一度しかお会いする機会がなかったので、
もっとお話してみたかったな、と思っています。


野澤さん、本当におめでとうございます!!!


さて、今日のコピー講座でもチラッと選挙のポスターの話がでたので、紹介します。

今日の講師は
梅本洋一さんで、

広告を作る時に意識すべきものとして「距離感」がある


というお話でした。

「距離感」は、感覚的なもので、
説明も理解も難しかったのですが、

私の言葉に直すと、

例えば、

「作り手のメッセージ」が「広告を見た人」に伝わるまでの時間のことだ

と理解しました。



例えば、とあげたのは
ここでは、「作り手と受け手の間の距離」に注目して話をしますが、
さらに細かく言うと、

(1つの広告の中での)
「コピーと写真の距離感」
「コピーとビジュアルの距離感」
「ビジュアルとロゴの距離感」
「クライアントの主張と消費者を思いやる目線の距離感」など、
あげればキリがないから。


大事なことは、

全ての制作物に、
見た人に伝わるための、一番ちょうど良い距離・バランスがある

ということでした。

つまり「正しい距離感」がある。


「正しい距離感」というのは難しいのですが、
「距離感」をつかむコツは
とにかく沢山のビジュアル(広告)を見て、
なぜこの様なレイアウト、なぜこのトーンのコピーになっているのか
を考えることだ。

ということでした。

こう書いてくると、
「距離感」という言葉は「トーン&マナー」という言葉とも意味が似ているのかもしれない

なんて思いました。


さて、
選挙の話に戻ります。

梅本さんのお話だと、
「距離感」のバランスが狂っている広告の一番分かりやすい例が、「選挙の街頭ポスター」だ
ということでした。

とにかく名前を大きく。
顔を大きく。
候補者の主張を、一方的に書く。

これは、見る人との「距離感」を保っていない、ということ。

見た人は、一方的に押し付けられた感覚、
「おい、ちょっと待ってくれよ」
という気分になってしまう。

選挙ポスターは、「距離感の取り方」次第でもっとコミュニケーションを取れるツールになる
そんなお話でした。


このことは、
私が民主党クリエイティブボランティアにわずかながら参加した時代にも、まさに感じてたことで。


例えば、途中まで関わった案件なのですが、
「後藤祐一氏のポスターを新しいコミュニケーションで作る」
という案件がありました。

このとき、
民主党の方が全国の候補者のポスターを壁いっぱいに貼ってみせてくださったのですが、
これが、サイズも色も、バランスも、言葉選びもすべてバラバラで。

色選びも、文字の大きさも、写真も、コトバ選びも
「選挙のポスターらしく」無難に作られている。


そこに、クリエイティブはありませんでした。


そんなことがあったので、
今日の梅本さんのお話は、とても身に染みて感じたのでした。


その後藤祐一氏の案件ですが、
結局私の出したコピーは通らず、組むデザイナーも見つからなかったので形にできず、
以下のような形で野澤さんたちが仕上げた案が通ったみたいです。


2


1



すごいですよね!
ちゃんとコミュニケーションできていて、脱帽です。

「政治」という、
「自分の将来さえも変えてしまう強い威力を持つ存在」を配慮して、
また、
「選挙ポスターは、候補者一個人が議員になるための個人的な主張の場である」という点をわきまえて、

だからこそ、押し付けすぎず、
見た人と「距離感」を保っている


今回、
梅本さんの講義を受けて、
野澤さんの吉報を知り、
自らの記憶を振り返って、
ようやく、ここまで整理することができました。

民主党クリエイティブボランティアに参加していた頃の自分には、
どんなに丁寧に説明してもらっても
自分の言葉にはできなかっただろうな、と思うと、
少しうれしいです。

「距離感」を意識しながら、
「新しいコミュニケーションの形を提案するクリエイティブ」を
行えるコピーライターになりたいです。



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